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出力10kW以上2,000kW未満の太陽光発電設備を設置したあとに、法律で義務づけられた「使用前自己確認」。その必須項目の一つが絶縁抵抗測定です。
絶縁抵抗測定は、設備から電気が漏れていないかを数値で確認する検査です。とくに高圧連系する野立て・屋根上の事業用設備では、絶縁不良が短絡(ショート)や火災、さらには周辺を巻き込む波及事故にもつながりかねず、運転開始前の確実なチェックが欠かせません。
この記事では、絶縁抵抗測定の意味・新設時に必要な理由・測定方法や基準値などを解説します。

絶縁抵抗測定とは、電気が本来通るべき道(電路)から、地面や他の配線へ「漏れていないか」を調べる検査です。
水道管にたとえると、パイプから水が漏れていないかを点検するようなものです。電気の世界では、この「漏れにくさ」を絶縁抵抗計(メガー)という機器で測り、MΩ(メガオーム)という単位で表します。数値が大きいほど、しっかり絶縁できている良い状態です。
使用前自己確認は、設備を新しく設置し、運転を始める前に行う検査です。「新品だから問題ない」と思われがちですが、配線の接続ミス、端子の締め付け不足、施工中にケーブルを傷つけてしまうなど、工事の段階で生じた不具合が絶縁不良として現れることがあります。
こうした初期不良は、外観だけでは見抜けません。通電を始める前に絶縁抵抗を数値で確認することで、施工が技術基準を満たしているかを客観的にチェックし、運転開始後のトラブルを未然に防ぎます。
とくに高圧連系する事業用設備では、絶縁不良が短絡(ショート)や火災にとどまらず、周辺一帯を巻き込む波及事故や賠償問題に発展するおそれもあります。だからこそ、運転を始める前の確認が重要です。
出力10kW以上2,000kW未満の太陽光発電設備は、電気事業法(第51条の2)にもとづき、運転開始前に使用前自己確認を行い、結果を届け出る義務があります。絶縁抵抗測定はその確認項目の一つで、実際には次のような試験とセットで実施されます。
設備の規模や構成(高圧連系か、屋根上か野立てか等)によって必要な試験は変わります。「自己」確認とはいえ、高圧を含む試験は専門の機器と資格が前提となるため、実務では専門会社に一式を委託するケースが一般的です。
弊社では、電気主任技術者という電気の国家資格を持った技術者、および通信会社であることを生かし、豊富な通信制御の知識をもった技術者が対応し、確実で安心頂ける作業品質を提供いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
おおまかな流れは次のとおりです。
機器は JIS C1302 に適合した絶縁抵抗計を使い、低圧の電路には 500V絶縁抵抗計 を用います。読み取る値は原則「1分値」(測定開始から1分後の値)です。なお、測定中は感電の危険があり、機器の扱いにも専門知識が必要です。安全のためにも、有資格者による実施が基本となります。
合格ラインは電圧によって決まっています。
| 使用電圧 | 対地電圧 | 基準値 |
| 300V以下 | 150V以下 | 0.1MΩ以上 |
| 300V以下 | 150V超 | 0.2MΩ以上 |
| 300V超の低圧 | ― | 0.4MΩ以上 |
測定が難しい場合は、「漏えい電流が1mA以下」であることで代えることもできます。いずれにしても、基準を下回っていれば危険のサインです。
絶縁抵抗測定は、事業用太陽光発電を安全に動かし始めるための基本であり、出力10kW以上2,000kW未満の設備では使用前自己確認の必須項目として法律上も欠かせない検査です。高圧を含む試験は専門知識と危険を伴うため、確実な実施と正しい記録のためには、実績のある専門会社に一式を任せるのが安心です。
「これから設備を稼働させる」「増設・変更工事を予定している」という方は、運転開始前にぜひ一度ご相談ください。外観検査から絶縁抵抗測定、絶縁耐力試験、各種保護装置試験、負荷試験、そして届出書類のサポートまで、使用前自己確認に必要な試験を一式で対応いたします。運転開始後の年次点検もお任せください。